Apple Xserve RAID 検証データ【HDD I/O】
 掲載:2004年12月13日
 株式会社スター・ビーチ 【社内テスト】
 
 Xserve RAIDをXserve G5にファイバーチャンネル(デュアルチャンネルで各2Gbps=250MB/s)で直接接続しての検証データ。
 Xserve RAIDの構成は、400GBのUltraATAドライブを14基搭載(合計5.6テラバイト/未フォーマット時)。2つのコントローラに対し各7台づつのドライブを割り当て、それぞれRAID 0、RAID 5で検証した。

 参考までにXserve G5の内蔵ドライブ3台(シリアルATA接続のApple Drive Module)をソフトウェアRAID 0 ストライピング構成にしたスループットデータを掲載。

 ベンチマークには xBench を使用。
 


3台のSATA 7,200rpmドライブ ソフトウェアRAID0 (13日テスト版)



Apple "Xserve RAID" RAID 0 (7台のUATAドライブ)



Apple "Xserve RAID" RAID 5(7台のUATAドライブ)

 3台の内蔵SATAドライブのソフトウェアRAIDは、付属のディスクユーティリティを使用。
 
 いずれも5回測定の平均値。
 Appleの言う「400GBディスク7台と400GBディスク14台の構成(コントローラ2基)で平均380MB/s以上という結果」は誇張のないデータであると言える。今回のテストで5回中2回は片側190MB/sを記録した。
 
 
■実機実働テスト。

 検証機1:PowerPC G5 (970FX) 2GHz×2 CPU (キャッシュ:512KB)(Apple Xserve G5
     OS: Mac OS X Server v10.3 "Panther"
     メモリ:4GB
     HDD:SATA 7,200rpm×3 ソフトウェアRAID 0(ストライピング)
 検証機2:"Xserve RAID" RAID 0(7台のUATAドライブを2Gbpsのファイバーチャンネル接続)
 検証機3:"Xserve RAID" RAID 5(7台のUATAドライブを2Gbpsのファイバーチャンネル接続)

 検証内容:1,512,072,214バイト(1.512GB)のファイルを同一HDD内でコピー(複製)。

●結果
 検証機1:10秒
 検証機2:12秒
 検証機3:15秒
※いずれも5回あたりの平均値。

  サブテスト:同一容量のテキストファイルにPerlプログラムによるパターンマッチ検索を行った。
  検証機1:19秒
  検証機2:19秒
  検証機3:20秒


 購入時の価格
 検証機1(Xserve G5):93万円。CD/DVDドライブあり、メモリ4GB、Gigabit Ether×2、HDD SATA 7,200rpm 400GB×3、サイズ1U、FireWire 800×2&400×1、ファイバーチャンネル 2ch(各2Gbps)。
 検証機2,3(Xserve RAID):158万円。400GB×14台のUATAドライブ、ファイバーチャンネル 2ch(各2Gbps)、管理用100MbpsのEthernetポート×2。

 
■まとめ
 Xserve RAIDが納品され電源を入れるなりアレイの構築(初期化)が始まる。完了まで約30時間(400GB×14の場合)。気長に待った甲斐もあって良好な検証結果が出た。※バックグラウンドによる初期化なので、すぐに使用可能だが、その間のパフォーマンスは落ちる。
 これも何よりの問題はファンの騒々しさと50Kgはあろう重さ。
 完全に独立した2系統のコントローラに各7台づつのUATAドライブを搭載した今回の構成は、400GB×7=2.8テラバイト×2系統を各2GbpsのファイバーチャンネルにてXserve G5(サーバー機)と接続される。
 ファイバーチャンネルの2Gbps=250MB/秒という理論値に対し、実測190MB/秒は良好と言える。
 これまでS.B.で標準仕様であったUltra320デュアルチャンネルによるSCSI接続でも、RAIDを組めば同等かつそれ以上の転送速度を生み出すことは可能である。しかしSCSI接続と比べ、ケーブルの長さや柔軟性という面では紛れもなく有利で、何よりもファイバーチャンネルスイッチを間に挟むことにより、ネットワーク内でこの巨大なストレージを共有できる点が良い。
 正にそれがSANであり、Final Cut Pro HDなどの映像編集ソフトによる分散レンダリングなどさえもAppleからリリース間近のXsanで実現可能である。
 ※深夜早朝の低トラフィック・低負荷時に、サーバー機の本来の仕事とは全く無関係なレンダリングに充てるということが可能である。
 つい先日発表されたオラクルのXserve RAID採用のニュースがその性能とメガバイト単価の安さを物語っている。
 RAID 0もRAID 5も読み書き速度に大差ないため、信頼性と引き替えにRAID 5を選択するには十分すぎる程の良い結果である。
 ※30時間後には、RAID 50(各7台をRAID 5の構成にし、それを更にソフトウェアRAIDで RAID 0にする)の結果を掲載予定。
 スター・ビーチの全サーバーをXserve G5とXserve RAIDに置き換えが完了した際には、Xserve G5が台とXserve RAIDを1台で運用可能となる計算である(携帯電話から1,500万PV/日)。

 
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